7月23日、中京競馬場で行われる中京記念(GⅢ・芝1600m)の出走馬が確定した。2012年以降、同レースは人気通りに決着することはなく、単勝オッズ4番人気以内の馬は1度も連対していない。毎年のように10番人気以下の馬が健闘し、3着以内の結果を残していることから、今年も荒れることを期待している人も少なくないだろう。
米子Sの覇者、ブラックムーン(牡5・西浦厩舎)が中京記念の追い切りで調子の良さを見せつけた。Cウッドで単走で追われ、ほぼ馬なりでラスト11秒9をマーク。
追い切りで同馬に跨った国分優騎手は「先週もしっかりやっているので、今日は半マイルあたりから動きを確かめる程度。ストレスなく最後までしっかりと動けていたし、具合は良さそうですね」とコメント。
本番で騎乗するM・デムーロ騎手は「初めて乗った時はふわふわしてよくなかったけど、前走は久々ですごくいい勝ち方だった。左回りも大丈夫だし、楽しみだね」と笑顔で話した。
今年は苦しい結果が続いていたが、前走の米子Sでは上がり32秒4の圧倒的スピードでラストを駆け抜け、オープン特別2勝目をもぎ取った。
西浦調教師も「しっかりためれば、あれぐらいの脚を使える。馬自身の緩さがなくなり、調教も強くやれるようになった」と高評価。米子Sに続き、勢いに乗って連勝に期待がかかる。
グランシルク(牡5・戸田厩舎)は、先週に2000勝を達成した福永騎手とコンビを組んで重賞初制覇に臨む。
追い切りは単走でWコースを軽快に走る。朝の早い時間で周りに馬が少なかったが、スムーズに加速し、5F66.5、3F38.8-12.8を楽にマークした。
「今日は涼しかったからね。先週、併せ馬でやっているし、今週は輸送もあるので単走で。問題なくいい動きでした」と戸田調教師の話からも好調ぶりを感じることができた。
同馬はここ4戦で、2、3、3、2着と惜敗が続いている。力があるのは間違いないのだが、負けるのがクセになっているのか、どうも勝ちきることができない。戸田調教師も「なんとか3着病から脱したい」と苦笑していた。
この状況を打破するべく福永騎手が背中に跨ることとなった。トレーナーは「祐一君は乗れているからね。この馬も何度か乗っていて、良さも癖も知っている」と、ジョッキーの腕に期待している。
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