6月11日、阪神競馬場で第22回マーメイドステークス(GⅢ・芝2000m)が開催される。ハンデ戦で過去のレースは混戦必死。毎年下位人気馬が活躍し、レースを盛り上げる。過去10年でも、単勝人気が10番以下の馬が8頭も3着以内に入っているので、予想するファンの頭を悩ませるレースの一つだろう。
初タイトル獲得へ意気込むのクイーンズミラーグロ(牝5・和田厩舎)。愛知杯、中山牝馬ステークス、福島牝馬ステークスと連続で3着。悔しい結果が続く中、マーメイドステークスでは何が何でも勝利を掴むと言わんばかりに、調教にも力が入る。
福島で走った時はマイナス12キロとなっていたが、競争中も結果にも影響はないようで、牝馬ながらにこの馬の安定感は個性と呼べるだろう。和田調教師も「いい感じ。変わらずにきている。」と、仕上がりに満足しているようだ。
阪神2000mはカウントダウンステークスで勝利を納め、OP入りした得意な舞台。勝つならばここだ!と、示されているようにも感じるレースでどのような走りを見せてくれるのか、楽しみである。
愛知杯の勝ち馬マキシマムドパリ(牝5・松元厩舎)は、マーメイドステークスで2つ目のタイトル獲得へ挑む。
5月31日の追い切りで坂路4F51秒9と好タイムを記録している。吉田助手は「あれだけやってもカイ食いが落ちない。」と成長を感じている。ジョッキーも「以前に乗った時より随分成長が感じられ良くなっています。息遣いも上々で、馬の動きも軽くとても良い感触。」と話している。松元調教師「今週は馬なりの調整で態勢を整えられると思います。」とのこと。
前走では進路を塞がれ、右前脚を捻挫。軽いものではあったが、大事をとって放牧に出されていた。今までの予定を白紙に戻し、経過を見てレースを組み立てて行くと話していたからには、万全の状態に復活しているはずだろう。休みの間に溜めた力をここで発揮させるマキシマムドパリの走りに注目だ。
ウラカワミユキが36歳で生涯に幕を閉じる
有馬記念で3年連続で3着の記録を持つ、中長距離で名を馳せたナイスネイチャの母であるウラカワミユキの死亡が2日未明、渡辺牧場で確認された。
1日に疝痛を発症し治療に当たっていたが、回復の見込みがなく安楽死の選択を余儀なくされた。
生涯成績は9戦3勝。6月2日で満36歳を迎えていて、牝馬の国内最長長寿記録として記憶に残る馬となった。
関係者にとても大切にされ、愛されていただけに悲しみは深い。天国からナイスネイチャを見守って欲しい。
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