5月5日(金)船橋競馬場で行われた春のダートマイル王決定戦「第29回かしわ記念」、武豊騎乗の2番人気『コパノリッキー』が2年連続3度目(2014年、2016年と2勝)の制覇を成し遂げた。
GⅠレースでは9勝目となり、「エスポワールシチー」、「ヴァーミリアン」と並んで史上2位タイとなった。現在10勝で単独1位の「ホッコータルマエ」との差はわずか1勝と目前だ。
『コパノリッキー』はここ最近の成績として「JCBクラシック」では5着、「チャンピオンC」では13着、「東京大賞典」では5着、「フェブラリーS」では14着と、結果を残せないレースが続いていたが、ようやく本レースで鮮やかな差し切りVで大観衆を沸かせ、見事復活を果たした。
スタートではダッシュがつかず出遅れ、中段からの競馬を余儀なくされた展開だったが、3〜4コーナーで道中6番手から外に進出して直線一気の差し切りで各馬を押しのけ、2着となる『インカンテーション』には2馬身差をつけ優勝。勝ちタイムは1分39秒9(良)。
1番人気であった『ベストウォーリア』は、3着と1馬身半差の4着に終わった。
レース後の武豊騎手のコメントとして、
「1枠だったので、いろんなケースを想定していたので、スタートが悪ければそういう競馬になると思っていました。3年前のこのレースもそういう形で勝ってくれているので、色々考えていました。(道中は)ある程度前が引っ張ってくれたので、悪くない流れだと思っていました。道中での走りもすごかったので、いい形で最後の直線に向けました。久々にこの馬らしい走りができたと思います。」
【日本ダービーへの切符獲得!!ダイワキャグニー】
5月6日(土)東京競馬場で行われた東京11Rの「プリンシパルステークス」にて1番人気の『ダイワキャグニー』、騎乗は北村宏司騎手が勝利し、5月28日(日)での日本ダービー優先出走権を獲得した。先団の後ろで4番手の外を追いかけながらレースを進めていたが、直線で一気に抜け出し、最後は中団から伸びていた2着の『レッドローゼス』に2馬身半差をつけ堂々の勝利。勝ちタイムは1分58秒3(良)。これで通算成績を4戦3勝とした。
北村宏司騎手のコメントとして、
「この馬のいい所は東京を上手に走れる所です。気配もよく、スムーズに走っていました。1回調教にも乗せてもらいましたが、厩舎でうまく調教してくれていました。今日はいい時計で走ってくれましたし、本番もこのまま順調に行ってほしいです。」と、日本ダービーへ意気込んだ。
勝利した『ダイワキャグニー』は、父に『キングカメハメハ』、母に『トリプレックス』、その父に『サンデーサイレンス』という血統であり、2015年のセレクトセールでは、1億500万円の値を付けたほどの素質馬である。前走の「報知杯弥生賞」では、9着と実力が振るわなかったが、本レースでは確かな実力を見せつける結果となった。
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