6月3日阪神競馬場で行われた第70回鳴尾記念(GⅢ・芝2000m)、ステイインシアトル(武豊騎手)が重賞初制覇を飾った。巧みな逃げを見せたステイインシアトルと武豊騎手。前半5F61秒6で走り、後半5Fを57秒4で約4秒も加速して走り抜いた。
武豊騎手は「(逃げが)うまくいきました。馬がレースを覚えてきたので乗りやすかった。自分のペースで走れたら強いです。」と、後続を寄せ付けない走りに満足している表情を見せた。
池江調教師は3年連続4回目の鳴尾記念制覇となる。「ジョッキーの進言もあって、このレースを使いました。神騎乗ですね。」と、小中学校の同級生である武豊騎手を称えていた。
2着は1番人気であったスマートレイアー。上がり3Fは33秒6で出走馬最速の結果だったが首差及ばず。
M・デムーロ騎手「1番人気だからハナに行くと他に絡まれると思った。勝った馬は楽なペースだったし、止まらなかったね。」
大久保調教師「この後は夏休み。秋に向かって色々プランを考えている。」と、これからのスマートレイアーは反撃の力を溜めることを語った。
3着だったマイネルフロストの鞍上、丹内騎手は「ハナも考えていました。もう速く流れて欲しかったですが、確実に走ってくれています。」
安田記念、サトノアラジン爆走でGⅠ制覇!
6月4日東京競馬場で開催された第67回安田記念(GⅠ・芝1600m)を7番人気サトノアラジン(川田騎手)が差し切って優勝した。去年の安田記念4着の悔しさを晴らす見事な末脚だった。上がり3Fは出走馬最速の33秒5で、終始ハナを切ったロゴタイプを首差で勝ち切った。
川田騎手は「馬場も枠も素晴らしい条件が整ったので、ここでこそ勝ちたいという思いで乗りました。勝つ時と同じリズムで加速して行くことができたので、届くと信じて直線追っていました。(ゴールした瞬間は)やっと勝てたと思いました。自分の競馬、アラジンの競馬で勝ちきることができたので、(馬の)持っている能力の高さを証明することができてよかったです。」と語った。
2着は8番人気ロゴタイプ(田辺騎手)、3着は3番人気レッドファルクス(M・デムーロ騎手)。3連単払い戻しは283,000円と荒れる展開となった。
安田記念で東京競馬場には一区切りつくが、秋になって宝塚記念などサトノアラジンにとっても楽しみなレースが控えているので、ゆっくり休んで再び元気な姿を見せて欲しい。
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