7月10、11日の2日間にわたって開催される「セレクトセール2017」が、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。
初日である10日は1歳馬の部となり、242頭が上場され、216頭が落札された。昨年は81億3060万円で過去最高額を記録したが、今年はそれを上回る86億3450万円で記録を更新。1億を超える落札馬も15頭で昨年の14頭を上回った。落札率は89.3%、1頭平均は3997万円となった。
そのなかでも最高額で落札されたのは、上場No107のディープインパクト産駒、牡馬「リッスンの2016」で2億7000万円だった。スタートは1億円。
落札したのは「サトノ」でおなじみ里見オーナー。「予定より高くなったけど、何とか種牡馬になれるような活躍してくれれば。どうしてもダービーを勝ちたいですね」とコメント。入厩先は栗東の池江厩舎を予定している。
同馬は姉に2015年のローズステークス(GⅡ)を制したタッチングスピーチや、今年の共同通信杯3着のムーヴザワールドなどがいる良血なので、早くも多くの期待が集まっている。
ソウルスターリング、来年には海外へ
今年のオークスを制したソウルスターリング(牝3・藤沢和雄厩舎)が来年にも海外遠征する可能性を示唆した。社台ファームの吉田照哉代表はこうコメントしている。「向こうの人たちも気にしてくれているみたいだね。まだ先の話だけど、その気がないわけじゃない。まずは秋に頑張ってくれれば」
秋は10月8日の毎日王冠(GⅡ・芝1800m)から、10月29日の天皇賞・秋(GⅠ・芝2000m)へ向かう予定となっている。
海外遠征の候補レースには英GⅠのプリンスオブウェールズS、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSなどを予定している。
秋のキタサンブラックは国内に専念
6月25日、阪神競馬場で行われた宝塚記念で9着に敗れたキタサンブラック(牡5・清水久詞厩舎)は、海外へ向かわず、秋は国内専念すると清水久詞調教師が改めてコメントした。
「使い出しは天皇賞・秋になるのか、去年と同じ(京都大賞典)になるのか、そのあたりは馬を見つつかな」
キタサンブラックは現在放牧中。宝塚記念では圧倒的な支持を受けていたにも関わらず、9着という結果に終わってしまったが、今秋は再び力強い走りを見せて欲しいと、同馬へ期待を寄せるファンの声も多い。
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