秋のG1戦線開幕を告げる電撃戦スプリンターズステークス。2019年は例年に比べて注目度が増しているように感じます。春のG1戦線は前年に活躍した馬たちを中心として進みますが、秋は夏の上がり馬たちが挑戦状を突きつけます。今年の主役は上がり馬にあるかもしれません。
中山1200はコーナーが長く、ラストの直線は短いながらも急坂があるという特殊なコース形態。つまり荒れます。下位人気でも枠、ポジション、ペースがハマれば激走も珍しくありません。購入する側としては回避待った無しの条件ですが、大波乱を予感させる雰囲気だけに血が騒ぐというのもです。ではデータを見ていきます。
Contents
2019 G1スプリンターズステークスを楽しむ前に
賞金
1着:1億1,000万円
2着:4,400万円
3着:2,800万円
4着:1,700万円
5着:1,100万円
レースの売上
2018年 126億0850万
2017年 125億1353万
2016年 126億6409万
2015年 121億7721万
2014年 109億6027万
2013年 120億3845万
2012年 118億2391万
2011年 97億5774万
中山競馬場へのアクセス
・JR西船橋駅からバスで約15分、徒歩で30分。
・JR船橋法典駅から専用地下道(動く歩道設置)で徒歩約10分。
・京成東中山駅からはバスで約10分、徒歩で約20分。
大きなレースがない日でも駐車場はそれなり混み合います。重賞の開催がある日は、気合を入れて早く行くか、大人しく公共交通機関を利用しましょう。
入場料:200円
開門:時間9時00分(混雑状況などにより変更あり)
発売:原則として9時30分から(前日発売は17時00分まで)
※一部の投票所では9時20分から発売
中山競馬場指定席
現地での観戦を考えている人は指定席も一度考えてみてはいかがでしょうか。意外と知らない人が多いですが、一度行ってみることをオススメします。
A-Seat(スタンド3階)
2人掛けで指定席の中では一番ゴール板に近い席となっています。7インチのモニターとコンセントが各席に設置されているので、不便を感じることもありません。一番熱くなれる席であることは間違いありません。ネット予約だけではなく当日発売もしています。
K-Seat【+i】(スタンド3階)
1人掛けの席でありながらかなりゆったりとした広さを持っています。各席にi-Seat端末が設置されており、ICカードを利用してキャッシュレスで投票することができます。馬券購入に立ち上がる必要もないので、終日楽しんでも疲れることも少ないでしょう。また。レース実況やパドック動画、オッズや馬体重などの競馬に関する基本情報や投票に役立つ情報を自分の席で全てチェックすることができるので、最高の休日を過ごすことができると思います。
周辺駐車場情報 料金2,000円
※パークウインズ時(場外発売時)1,000円
JRA直営駐車場のほか民間駐車場があります。
駐車可能台数は1,200台。車で行く=停められる とは限らないので注意が必要です。また、周辺の道路が超混雑するので、公共交通機関のご利用を強く強くおすすめいたします。JRA直営駐車場のほかに民間駐車場もあります。
コース紹介
中山 芝・1,200m(外回り)
2コーナーの下り坂の途中からスタートして3コーナーまでは下りが続くため、ペースが速くなりがちなレイアウトです。直線は約310mで途中に急勾配な上り坂があるため、速くなってしまうペースのまま脚を使い続ける必要があります。スピードを維持したままコーナーを回って、スタミナの消耗を抑えられるような馬が好走しやすい傾向にあります。
データで見る傾向と対策 過去10年分
過去10〜20年でまとめています。他にも載せて欲しいコンテンツがあればぜひコメントに残してください。
配当
年度 | 単勝 | 馬連 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
2018 | 280円 | 4,140円 | 5,260円 | 65,370円 | 209,620円 |
2017 | 320円 | 1,760円 | 2,890円 | 7,650円 | 31,850円 |
2016 | 920円 | 4,490円 | 8,240円 | 42,230円 | 180,060円 |
2015 | 440円 | 5,550円 | 9,090円 | 23,020円 | 106,170円 |
2014 | 4,650円 | 7,360円 | 26,040円 | 19,580円 | 190,930円 |
2013 | 130円 | 400円 | 530円 | 13,070円 | 28,020円 |
2012 | 440円 | 510円 | 1,170円 | 4,300円 | 17,540円 |
2011 | 1,120円 | 13,030円 | 30,430円 | 25,610円 | 212,610円 |
2010 | 2,930円 | 9,900円 | 22,400円 | 50,860円 | 358,410円 |
2009 | 1,380円 | 2,140円 | 5,630円 | 11,660円 | 66,890円 |
人気
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 8-5-0-7 | 40.0% | 65.0% | 65.0% |
2番人気 | 2-7-4-7 | 10.0% | 45.0% | 65.0% |
3番人気 | 3-3-1-13 | 15.0% | 30.0% | 35.0% |
4番人気 | 1-0-1-18 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
5番人気 | 2-1-2-15 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
6~9番人気 | 1-1-9-69 | 1.3% | 2.5% | 13.8% |
10番人気以下 | 3-3-3-121 | 2.3% | 4.6% | 6.9% |
単勝オッズ | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1.9倍以下 | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
2.0~2.9倍 | 4-4-1-2 | 36.4% | 72.7% | 81.8% |
3.0~4.9倍 | 5-5-2-6 | 27.8% | 55.6% | 66.7% |
5.0~7.9倍 | 1-5-2-21 | 3.4% | 20.7% | 27.6% |
8.0~14.9倍 | 6-2-4-37 | 12.2% | 16.3% | 24.5% |
15.0~19.9倍 | 0-0-3-22 | 0.0% | 0.0% | 12.0% |
20.0~49.9倍 | 2-4-5-74 | 2.4% | 7.1% | 12.9% |
50.0倍以上 | 1-0-3-86 | 1.1% | 1.1% | 4.4% |
3連単1頭軸マルチで10年購入すると
ここでは3連単を1頭軸マルチで購入した結果を報告します。購入ルールとして軸は1番人気、相手7頭は人気順(2〜8番人気)、点数は126点の1点100円。以下10年分の結果です。
年度 | 決着順 | 結果 | 購入額 | 払い戻し | 累計 |
2009 | 6-2-8人気 | 不的中 | 12,600 | 0 | -12,600 |
2010 | 10-3-7人気 | 不的中 | 12,600 | 0 | -25,200 |
2011 | 3-9-7人気 | 不的中 | 12,600 | 0 | -37,800 |
2012 | 2-1-9人気 | 不的中 | 12,600 | 0 | -50,400 |
2013 | 1-2-15人気 | 不的中 | 12,600 | 0 | -63,000 |
2014 | 13-2-5人気 | 不的中 | 12,600 | 0 | -75,600 |
2015 | 1-11-9人気 | 不的中 | 12,600 | 0 | -88,200 |
2016 | 3-2-9人気 | 不的中 | 12,600 | 0 | -100,800 |
2017 | 1-5-7人気 | 的中 | 12,600 | 31,850 | -81,550 |
2018 | 1-11-13人気 | 不的中 | 12,600 | 0 | -94,150 |
的中率なんと10%で大敗となりました。1番人気の不調と2桁人気馬の頑張りが顕著に出てしまいました。人気馬から買うのは難しそうですね。
血統
種牡馬 | 着度数 | 勝率 回収率 |
複勝率 回収率 |
ダイワメジャー | 16-21-11-122 | 9.4% 50.2% |
50.2% 67.6% |
アドマイヤムーン | 10-15-8-65 | 10.2% 48.4% |
33.7% 85.0% |
キンシャサノキセキ | 6-10-9-77 | 5.9% 51.2% |
24.5% 93.4% |
スウェプトオーヴァーボード | 5-3-3-43 | 9.3% 75.6% |
20.4% 70.6% |
ハーツクライ | 5-1-4-27 | 13.5% 164.3% |
27.0% 81.1% |
2018年優勝馬
ファインニードル
調教師:高橋義忠(栗東所属) 馬主:ゴドルフィン
血統
父アドマイヤムーン エンドスウィープ
マイケイティーズ
母ニードルクラフト Mark of Esteem
Sharp Point
動画
2018年:ファインニードル
2017年:レッドファルクス
2016年:レッドファルクス
2015年:ストレイトガール
2014年:スノードラゴン
2013年:ロードカナロア
2012年:ロードカナロア
2011年:カレンチャン
2010年:ウルトラファンタジー
筆者コメント
過去10年で1番人気の複勝率は50%でした。5回はファインニードル2018、レッドファルクス2017、ストレイトガールの2015、ロードカナロア2013、カレンチャン2012です。50%という数字はやや弱いですが、予想を組み立てるうえでの指標にはなります。このレースで注意したいことは下位人気の激走です。平気で上位に食い込んでくるのでこれをどう処理するかです。
僕の答えはやはり回避です。10番人気以降の激走を拾うことは簡単なことはありませんし、1番人気の信頼度もいまひとつ。中人気決着もありえることから勝負できません。難しいレースです。
1番人気はダノンスマッシュになりそうですが、前走のセントウルステークスでレコード勝ちを飾ったタワーオブロンドンが僅差に2番人気に推される勢い。競馬歴10年以上の僕の考えとしては、タワーオブロンドンの優勝は難しいと思います。5月から輸送を挟みながら感覚を開けずに使ってきて4戦目にレコード。反動は確実にあります。あの末脚を今回もだせというのはあまりにも酷。メイチ仕上げ(になってしまった)と展開がハマった時にのみ繰り出されるものです。当馬はマークされやすい上に中山実績はゼロ。この条件下でトップスプリンターを相手に勝ち切ることは簡単なことではありません。
プッシュとしては、ポジションの影響で大敗し人気を落とすミスターメロディと、秋初戦のセントウルを+14キロで突っ込んできたイベリスを推します。イベリスは正に伏兵。G1では貪欲さのでる2019ダービージョッキー浜中を背に内を突いてくる気がします。
勝負レースとしての購入はしませんが、ダノンスマッシュ、ミスターメロディ、イベリスを中心に三連複で楽しもうと思います。
最後までお付き合いありがとうございました!
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